小説『きんもくせいが香る頃 第一巻(全六巻)』
分冊版・エピソード復刻版です。
This book and video are created by a senior Japanese author, based on family memories and stories passed down from the Showa era.
Although there may be small errors in the text, the author hopes to preserve these memories and pass them on to the next generation.#booktrailer
昭和という時代の片隅で、
幼い兄妹たちは、大人たちの事情も、
時代のうねりも知らぬまま、
静かに日々を生きていた。
別れ。沈黙。扉の向こうに隠された秘密。
そして、二度と戻らない家族の時間。
ある家族の“始まり”(戦前・戦中編)、遠い記憶をたどる物語。
「強くなければ人にやさしくなんかできない。
誰も守れない。強くなれ」――。
昭和、平成、令和という激動の時代を駆け抜けた、ある一族の愛と葛藤の足跡を、娘の視点から描いたノンフィクション「100年史」の第一弾!『きんもくせいが香る頃 第一巻』です。
すべての始まりは、幼き日の記憶に残る、住職のあの言葉だった。 戦後の混乱、泥臭く荒っぽい世界の中で、一人の男はいかにして圧倒的な「強さ」を身につけ、そして独自の形でその「やさしさ」を開花させていったのか。
◆◆
動画内で文字が重なってしまったところがありましたが、ご容赦ください。もう何度も作り直しています。
私はもうすぐ70代ですから、動画編集や、生成AIによる画像、動画作成は楽しいですが目が疲れます。集中した翌日は、目がほとんど動画編集画面の小さい文字が見えません。
つくづく、時間が限られてきたことを感じます。
しかし、今、昭和が遠くなり、価値観の上書き、歴史的な出来事の上書きが始まっています。これからの、新しい時代の価値形成のために、過去を否定していく歴史づくりが始まっています。
歴史は勝者が作るといいますが、また、次の時代を作る優位者たちによる、過去の否定から始まる歴史もあります。昭和の時代も、だいぶ違った形で語られ始めている気がします。
昭和世代が少しずつ消えていくごとに、ますます、昭和の歴史は、全く違ったものが『正しい昭和の記憶』とされていくかもしれません。それは戦史が、すでにそうなっています。戦争経験者、戦前生まれが少数になって以後、どんどん真実の歴史から消されたものが増えています。
「?」「それ違うけど」という「昭和」が、すでにネット内でもたくさん語られ始めています。その時代を実際に生きた、その空気の中に実際に身を置いた立場として、見たまま、体験したまま、感じたままの「リアル昭和」を伝えたい。
昭和の間違った点も良くなかった点も否定するつもりはありません。犯罪を擁護したり、一部の反社会的団体と言われるものたちを擁護するつもりもありません。そして、昭和をことさら美化し、道徳的でない社会を美しい嘘で伝えるつもりもありません。
ただ、私が見聞きし経験してきた、リアル昭和の「その時代を生きた人たち、ある家族、あるファミリーの歴史」を本にしました。
昭和という時代は、生き生きとした熱量と市井の人達が将来の人生設計を語り、なりたい未来の暮らしを語り、どんなに挫折しても、心の奥底では、今日より明日がいい日になることを信じて生きていました。戦争/敗戦/その後の復興を経験し、「人はひとりでは生きていけない」「希望は捨ててはいけない」ということを身をもって知った時代でもあります。
この年齢になったので、「残しておきたい昭和という時代のリアル」を、封印することをやめました。事実は事実として、ヒロイックな話でも、センセーショナルでことさら刺激的な話でもなく、ありのままを、次の世代に伝えておきたいと考えています。

