と、ストレートすぎるワードを出したが、
人物帖のようなものを作成して、登場人物整理。
『きんもくせいが香る頃』という小説を書いている。この作品は、しばしば「やくざもの」「Vシネマのような話」と受け取られることがある。
たしかに、物語の土台には昭和の裏社会がある。父も、その周囲にいた男たちも、そういう世界に生きていた。
けれど、私が描きたかったのは、やくざの抗争や組織の盛衰そのものではない。そもそも、それほど興味もなかったし、世間が想像するほど、私はよく知らない。
しかし___、
どうしても書きたかったのにはそれなりに理由があった。
そして、小説には昭和の裏社会で育った娘の目を通して、そこにいた男たち、その妻や子どもたち、近所の人たち、商店街の人たち、職人、親戚、知人――彼らを軸にして回っていた市井の人々の人生や、昭和という時代の人間模様を書いてきたつもりだ。
一般的には普通に暮らしていればなかなか垣間見ることのない場面も登場する。今となって思えば、この星のもとに生まれたことには、良いところも、悪いところもあった。
決して美化せず、ありのままの事象、ありのままの感情で小説の中に書いてきたつもりだ。
とはいえ___
登場人物が多いこともあって、これがなかなか伝わりにくい。
誰と誰がどうつながっていて、どんな人物だったのか。
書いている私自身も、改めて整理しておいた方がいいと思うようになった。
そこで、人物表を作ってみた。
これは読者向けの紹介であると同時に、私自身の中にいる人物たちを整理する作業でもあるが、せっかくなので、小説の中から時々、ひとりずつ取り上げて、少し紹介してみようと思う。
題して、まずは
『きんもくせいが香る頃』私の中のやくざたち編
今日から、気が向いた時に、ぼちぼち続けてみようと思う。

